小さな約束 |
監督 | ジャン=クロード・ブリアリ | |
製作 | 1972年 仏 | |
出演 | フレデリック坊や、ラウル・ジャンソン、ヴァレンティヌ・テシエ、クロード・ドーファン | |
受賞 | ||
紹介 | 宣伝コピー: あの幸せは、もうかえってこない… 過ぎ去りし日の想い出を胸に レオポル少年が奏でる 愛と哀しみのセレナーデ… 美しき田園に花ひらく さわやかな感動と 詩情あふれる愛の秀作! 夏休み。プロヴァンスの祖母宅に帰省したレオポル少年は、大好きなエグランティーヌおばあちゃんと、将来を誓い合った「恋人」従妹ポーリーヌ、そして父母や叔母一家と楽しいひとときを過ごす。最後の時が目前に迫りつつあることなど、彼に知る由もなかった。ただ彼は、陽光溢れる屋敷や庭園や森でのたおやかな時間が永遠に続くと信じ、また願っていた・・・ 名作「フランスの思い出」「プロヴァンス物語」の原点とも言える秀作。おばあちゃんとの小さな約束を、早朝の墓地でひとり果たすレオポルの姿には、あふれる涙を拭いきれない。レオポルとポーリーヌの、ちゃんと男と女としての関係が成立した交流がまたいい。まもなく持ちあがるであろう彼ら両家の争いが二人をどう変えていってしまうのか。「屋敷はいつか買い戻そう」という約束は果たせるのだろうか。「子供の時」の終わりを自覚して懐かしむようなレオポル奏でるチェロの旋律があまりに切ない。 フランスという国は、プティなもの=子供たちへの慈しみと尊重心がことのほか厚い国民性なのだろう。こういう題材を映像化させたらまさに絶品。英国の名作「小さな恋のメロディ」もその現実的さ故にこの映画の前では霞んでしまう。 | |
評価 | ★★★★★ | |