平成11年2月11日の関東平野での大雪について
「防災気象情報サービス」さん(http://tenki.or.jp/)提供のデータから
当日の経過を検証してみました。

まだ晴れている関東平野。気温は6度以上。



  

12時。所沢では5.8度で雪がちらつき始める。空気が乾燥しているせいか。

  

13時。降水地域では急激に気温が低下。多摩西部から埼玉南西部は1度台へ。
風向風速に格別の変化は無く、風上の気温低下もない。
また1500m上空の気温は0度すれすれと高いので、
乾燥した空気のなかを落下する雪片が奪う気化熱による冷却としか考えられない。
筑波山の気温が1時間で2度低下、−1度になっているが、風速は弱く、
下層への冷気移流も気温急降下の根拠としては弱い。
所沢では降雪が本格化。一時凍雨様の3mm前後の氷粒が混じる。



14時。時間降水量は4mm前後。
気温が0度台となった武蔵野台地周辺では積雪本格化。
23区など南関東平野部でも気温が低下し、このあと雪が混じり始める。
低気圧の接近で北よりの風は強まる傾向に。
茨城・千葉方面でも降水が強まっているが、こちらでは大きな気温低下は見られない。
この違いは大気湿度の相違によるものか?