国際式天気図記入様式

1.気象要素記入様式
 
国内でのFAXなどによる配信には上図の記入様式が用いられている。
観測点ごとに天気や雲の現在・過去の状態や変化傾向が詰めこまれる。
膨大な情報量だ。
「気圧変化量」は観測時刻での気圧から、その3時間前の気圧を引いた値(hPa)を10倍したもの。
このほかに、正式な国際方式では地点円の右上に気圧値を記入する。

2.風速記号
 
風力階級による日本式と異なり、ノット(KT=0.51m/s)単位で
矢の右側だけに羽や旗を描いて表す。
旗は50ノット(≒25m/s)、長い羽は10KT(≒5m/s)、
短い羽は5KT(≒2.5m/s)。
メートルへの換算には、ノット数を2で割ればよい。

3.雲量記号
 
様々な高度・種類の雲がトータルで全天をどれだけ覆っているかを
10分率で表現したもの。0が0割、10が10割の雲量を示す。

4.現在天気
 
1時間前から現在にかけての降水や雷その他の地表・大気現象。
それぞれに時間変化や強度の別が設定されているので、全部で100種類にものぼる。

5.過去の天気
 
観測時刻の前3時間内の天気を示す
  
6.気圧変化の記号
 
観測時刻前3時間における気圧の変化パターン。
 
7.下層雲の記号
 
 
 
8.中層雲の記号
 

9.上層雲の記号
 
 

10.天気図解析記号
 

11.全般海上警報
 
対象海域を波線で囲って示される。


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