koalaのおすすめコメディ 2000/10/21

 コメディと言えば、チャップリンやロイド、キートン、Mr.ビーン、日本では寅さんなど、数あるシリーズものが真っ先に挙げられますが、今回は敢えてそうした定番モノを除外して選んでみました。ただ、私はコメディを前面に出した作品はほとんど観ないので、今までで気に入った作品の中からコミカルな要素があるものを、という条件での選定。とっさに思い付いたのが下記作品群ということなので、結構漏れがあるかもなのでご容赦を!

■「から騒ぎ」(1993 米) 評価 ★★★★☆
監督/ケネス・ブラナー 出演/ケネス・ブラナー、エマ・トンプソン
□ひとこと
 コメディにとって何よりも欠かせないのは、脚本と演出の「キレ」。舞台演劇の本場イギリス出身であり、夫婦でもある名優ブラナー、トンプソンの息の合った演技が、格調の高い「笑い」を満喫させてくれる。
 同じくトンプソンの恋愛ドタバタコメディでは、ほかに「エマ」もオススメ。

■「長屋紳士録」(1947 日) 評価 ★★★★☆
監督/小津安二郎 出演/飯田蝶子、青木放屁、笠智衆
□ひとこと
 大の子供嫌いの老婆が、よりもよってどこの子かわからない迷子の面倒を見るハメになってのスッタモンダ。イヤな奴が困っているのを見て込み上げる可笑しさに似た、ちょっと意地悪な笑いがたまらない。
 この作品に影響を受けたと思われる最近の海外の作品に、「コーリャ愛のプラハ」というのがある。こちらも絶妙の「笑いとペーソス」満載で、オススメ。

■「他人のそら似」(1994 仏) 評価 ★★★★
監督/ミシェル・ブラン 出演/ミシェル・ブラン、フィリップ・ノワレ、シャルロット・ゲンスブール、ロマン・ポランスキー
□ひとこと
 不幸にも、飛びきり冴えない超有名な喜劇俳優とそっくりに生まれ付いてしまった男がやけくそで巻き起こすドタバタ。ツルツルテンで下がり眉のブランは、見ただけでも笑いが込み上げてくる。
 彼の出演作品はこれに限らずどれもこれも、プロの喜劇役者と唸らせる爆笑モノ揃い。koala愛するP・ルコント監督の「愛しのエレーヌ」(J・バーキン共演)もオススメ。

■そのほか、「SFサクライフィクション」(日)や、フィンランドの奇才アキ・カウリスマキ監督による諸作も、クセがあるものの、笑いのツボにハマる人はとことんハマってしまうおもしろさで、コメディ好きには一度は試して欲しい作品。
 また、メジャーな作品では、J・フォスターが初めて挑んだコメディ「マーヴェリック」が、M・ギブソンとの絶妙の息とキレの良さで太鼓判つきの面白さ。

<koala>

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